2025/04/18 2025/04/18
【U-6(未就学児)】「好き!」が未来をつくる|学年別指導方針
未就学児(6歳以下)の子供たちにとって、サッカーは「スポーツ」ではなく「遊び」のひとつ。
この時期に大切なのは、技術や勝ち負けではなく、「楽しい!」「もっとやりたい!」という気持ちを育てることです。
人気ナンバー1スポーツといわれるサッカーとの“出会い”を、子供たちにとってワクワクするものにしていきましょう。
心理的特徴と指導のポイント
遊びの時代
この年代の子供たちは、組織的なルールや競争よりも「自由な遊び」の中でこそ力を発揮します。
サッカーを通じて自然と動きを覚える環境をつくりましょう。
・ボールの転がり方・弾み方を体験させる
・「走る」「止まる」「ジャンプ」「転がる」「ひねる」「回転」などの多様な動きを含む
・遊びの延長で神経系に刺激を与える“動き作り”を大切に
好奇心旺盛
この時期の子供たちは、知的好奇心のかたまりです。
「やらされる」のではなく、「やってみたい!」と思える仕掛けが重要です。
・サッカーの要素を取り入れた“遊びの広場”をつくる
・大人が楽しいと思う練習より、子供の目線で「面白そう!」と思える内容を
・夢中で遊べるテーマ性や環境を整える
身近な大人が好き
子供たちは「大好きな大人」と一緒に何かをするのが大好きです。
コーチや保護者との関わり方が、そのままサッカーへの興味を左右します。
・一緒に遊ぶ中で「できた!」という達成感を味わわせる
・褒められた経験が自発性を育む
・指導者も一緒に楽しみ、“共に夢中になる”空気を作ることが大切
身体的特徴と運動のポイント
神経系の発達が著しい時期
脳の発達は6歳頃までに約90%に達するといわれています。
この時期はあらゆる運動を吸収しやすく、「体を動かすことの楽しさ」を覚える絶好のチャンスです。
・いろいろな種類の運動を経験させる
・一つに偏らず、「多様な動き」を通じて将来の可能性を広げる
・熱中できる運動環境が、その後の身体的発達の土台になる
指導者として大切にしたいこと
未就学児にとってのサッカーは、“スポーツ”というより“出会い”です。
「楽しい」「好き」「またやりたい」という気持ちを育むことで、将来の土台が築かれていきます。
・子供たちの興味や反応をよく観察する
・「遊び」を通じて自然に運動能力や社会性が育つ環境をつくる
・指導者自身も一緒に動き、笑い、楽しむ姿を見せる