東京都稲城市のサッカーチーム 若葉台FC

育成

2025/04/18 2025/04/18

【グリーンカード制】グリーンカードとは何だろう?

グリーンカードとは?JFAが推奨するポジティブな教育のかたち

JFA(日本サッカー協会)は、U-12(4種)年代以下の試合において、グリーンカードの積極的活用を奨励しています。

サッカーは人生の学校

サッカーはただのスポーツではありません。
この素晴らしいゲームは、楽しいだけでなく、さまざまな感情を呼び起こす“教師”でもあります。

・負けた時の悲しみや悔しさ
・勝った時の歓びや喜び
・仲間とともに戦う一体感

サッカーは、子どもたちに人生の徳や価値観を学ばせてくれます。

サッカーを通じて学べること

・チームとしてともに努力すること
・フィールド上で互いに助け合うこと
・常にフェアプレーを示すこと
・良いスポーツマンシップを示すこと
・怪我をした者を助け共感を示すこと
・敗者も勝者も称えること
・対戦相手、チームオフィシャル、レフェリーに敬意を払うこと

これらの価値観は、家庭や地域社会でも重要なものです。
サッカーはプレーヤーの身体面・社会面・心理面の発達にも役立つ教育的な存在です。

フェアプレーの守り手「レフェリー」の役割

世界中で日々数えきれないほどの試合が行われており、その大多数は純粋に“楽しみ”のためのものです。
そして、その試合が公平に進むように見守っているのがレフェリーです。

レフェリーは、以下の役割を担っています。

・ルールが尊重されるように努める
・全員がゲームを楽しめるように環境を整える
・イエローカードとレッドカードで、ネガティブな行動の警告や退場を伝える

これらのカードは、してはいけないことを明示するためのものです。

しかし一方で、「してよいこと」「称賛されるべきこと」にも注目すべきです。
そこで登場するのが、グリーンカードです。

グリーンカードとは?

グリーンカードの意味

・それは良い行動である。その調子で続けなさい
・ポジティブな行動を再確認、再強化する
・ポジティブな教育である
・認め、感謝し、もっとやるよう励ます
・他の人が見本とすべき手本である
・ファンやオフィシャルもその行動を認め評価している

グリーンカードが提示される行動例

・怪我をした選手への思いやり
・意図していないファウルプレーの際の謝罪や握手
・自己申告(スローイン、CK、GK、ゴールなど)
・問題となる行動を起こしそうな味方選手を制止する行為
・警告も退場も受けず、ポジティブな態度を示す

※レフェリーは試合終了時に、チームベンチに向かってグリーンカードを提示することがあります。

JFAは、このグリーンカードを活用しながら、子どもたちにフェアプレーの精神を育んでいこうとしています。

「子は親の鏡」から考える、教育とサッカー

最後に、教育の本質を語る有名な詩を紹介します。
ドロシー・ロー・ノルト『あなた自身の社会』(川上邦夫訳)より。

・批判ばかりされた子どもは、非難することをおぼえる
・殴られて大きくなった子どもは、力にたよることをおぼえる
・笑いものにされた子どもは、ものを言わずにいることをおぼえる
・皮肉にさらされた子どもは、鈍い良心のもちぬしとなる
・しかし、激励をうけた子どもは、自信をおぼえる
・寛容にであった子どもは、忍耐をおぼえる
・賞賛をうけた子どもは、評価することをおぼえる
・フェアプレーを経験した子どもは、公正をおぼえる
・友情を知る子どもは、親切をおぼえる
・安心を経験した子どもは、信頼をおぼえる
・可愛がられ 抱きしめられた子どもは、世界中の愛情を感じることをおぼえる

日本サッカー協会 各種資料

日本サッカー協会 各種資料

まとめ

サッカーは、子どもたちにスキルだけでなく、人としての大切な価値観を教えてくれるスポーツです。
グリーンカードは、その価値観を“見えるかたち”で称賛する素晴らしい取り組みです。
私たち大人も、グリーンカードのように、子どもたちのポジティブな行動にしっかりと目を向けていきましょう。