グリーンカード
JFA は、U-12(4種)年代以下の試合において、グリーンカードの積極的活用を奨励しています。
サッカーは人生の学校です。この素晴らしいゲームは、楽しいばかりでなく、感情を呼び起こすものです。負けた時には悲しみと涙、勝っ たときには歓びと祝祭。サッカーは教師です。サッカーは尐年尐女に人生の徳と価値を学ぶ機会を与えます。
■ チームとしてともに努力すること
■ フィールド上で互いに助け合うこと
■ 常にフェアプレーを示すこと
■ 良いスポーツマンシップを示すこと
■ 怪我をした者を助け共感を示すこと
■ 敗者も勝者も称えること
■ 対戦相手、チームオフィシャル、レフェリーに敬意を払うこと
これらの価値感は、家庭や共同体のメンバーの中での日常の生活にもあてはまるものです。サッカーは、プレーヤーの身体面・社会面・心理面の要素の発達を助けます。世界中で毎日ひっきりなしに、無数の試合がプレーされています。その大多数は楽しみのためのものです。そしてレフェリーは、試合のルールの守り手です。
レフェリーは、ルールが尊重され全員がゲームを楽しめるようにします。レフェリーには、イエローカードとレッドカードを使って、その行為がルールにどの程度違反しているということをプレーヤーに伝えることを任務として与えられています。 これらのカードは、ある特定の選手等のネガティブな行動が、フェアではなく、どの程度許されないか、ということを説明するために示されるものです。
レフェリーはそれらを示し、フィールド上で22名のプレーヤー全員に対しフェアとなるように努めています。こどもたちが サッカーを始めたときから、我々は彼等にスキルを教えるとともに、「してはいけないこと」も教えます。時として、トレーニングや試合でしてはいけないことの方に注意が払われることが見受けられますが、彼らがポジティブなことをしたら賞賛や感謝を示すべきです。これが、グ リーンカードの背景にある考え方です。
グリーンカードの意味は以下の通りです。
■ それは良い行動である。その調子で続けなさい。
■ ポジティブな行動を再確認、再強化する。
■ ポジティブな教育である。
■ 認め、感謝し、もっとやるよう励ます。
■ 他の人が見本とすべき手本である。
■ ファンやオフィシャルもあなたの行動を認め評価している。
グリーンカードは以下のような行為に対して提示されます。
■ 怪我をした選手への思いやり
■ 意図していないファウルプレーの際の謝罪や握手
■ 自己申告(ボールが境界線を出たとき:スローイン、CK、GK、ゴール)
■ 問題となる行動を起こしそうな味方選手を制止する行為
■ 警告も退場も受けず、ポジティブな態度を示す。
(レフェリーは試合終了の笛を吹く際に、チームベンチに向かってカードを提示する)
JFA はグリーンカードの積極的活用を通じて、フェアプレーを広めていきます。
「子は親の鏡」ドロシー・ロー・ノルト 『あなた自身の社会』(川上邦夫訳)より
■ 批判ばかりされた 子どもは 非難することを おぼえる
■ 殴られて大きくなった 子どもは 力にたよることを おぼえる
■ 笑いものにされた 子どもは ものを言わずにいることを おぼえる
■ 皮肉にさらされた 子どもは 鈍い良心の もちぬしとなる
■ しかし、激励をうけた 子どもは 自信を おぼえる
■ 寛容にであった 子どもは 忍耐を おぼえる
■ 賞賛をうけた 子どもは 評価することを おぼえる
■ フェアプレーを経験した 子どもは 公正を おぼえる
■ 友情を知る 子どもは 親切を おぼえる
■ 安心を経験した 子どもは 信頼を おぼえる
■ 可愛がられ 抱きしめられた 子どもは 世界中の愛情を 感じることを おぼえる